大和国一之宮三輪明神大神神社用事があって、奈良の方に行った時に、空き時間ができたので、涼しそうな場所ということで、大神神社にお参りしてきました。
JRの三輪駅におりると、たくさんのおそうめんのお店がありますが、大神神社の入り口まであるいて、そうめん処 森正でお昼に「冷し長そうめん /1100円」をいただいて、体を涼しくしてからお参りしました。手延べの長いそうめんが、あっさりとした冷たいだしに浸されています。黄色い生麩もまた美味。真夏にぴったりの涼しいひと碗でした。
さて、三輪山のすそ野や大神神社のまわりには、記紀に出てくる神様が祀られている小さな神社がたくさんあります。大神神社の本殿にお参りした後、左手の山道を抜けて行くと杜氏の神様などのお社が点在していて、その先に狭井神社があります。
狭井神社の社務所で受付をすると、三輪山に登られます。山野辺の道を歩けるだけ歩いてみようと思っていたのですが、偶然、神山の三輪山に登られることを知り、受付をして登ってみることにしました。
三輪山に登るには、様々な規則が有り、入山時間や入山後の滞在時間、カメラなどの携帯の禁止、飲食禁止などを守らねばなりません。また、多くの人は神の山であることに敬意を表して、裸足で登山をしています。
わたしも、靴を脱いで登りました。
スケッチなども控え、ひとり静かに登っていると、やはり、マナーの悪い人もいたりして気持ちが沈みましたが、裸足の為に足下によく注意して歩いていると、道がキラキラ光っている事に気がつきました。まわりの岩や土を見ていると、どうやら、山全体に雲母が多く含まれているようで、それが細かく金銀のようにきらめいているのでした。登山道沿いには小川が有り、その清流の底にも、キラキラと雲母がきらめいていて、とても美しいです。
かつて、三島由紀夫がドナルド・キーンと三輪山に登った時は、三日間の参籠の後、心身を清めてから登ったそうで、その感動を「清明」と狭井神社の手前の石碑に残しています。
夏の風と、雲母のきらめきと、針葉樹の香りは、私にとっても「清明」としかいいようが無く、とても貴重な体験が出来た登山になりました。下ってくる時は、もう入山時間も過ぎていて、登山者の安否と山の保安の為にか、若い神職の方が白装束で山に登っていくのにすれ違いました。この他にも大神神社の神域でもたくさんの巫女さんや神職の方を見ましたが、古代の信仰がまだ息づいているようで、安心すると同時に敬虔な気持ちになりました。
下山後は狭井神社の霊泉でのどを潤して、ふもとへおりて行きました。
途中、神職の方に「夕立が降るから気をつけなさい」と声をかけられました。急いで駅に向かっている途中、不意に雨に降られ、久延彦神社に雨宿りしつつ、お参りしているとその神社の方が、傘を貸して下さいました。その傘で茶店まで下りて雨をしのぎ、傘を大神神社の入り口の杖置き場に返しました。
神域深くに入り、清浄な世界に触れ、また神職の方の優しさに触れることで、心身ともにリフレッシュできたお参りでした。