Pallas Athene : 1898
クリムトの作品で私が一番好きな絵
一昨日の夜、メキシコのグリスの部屋で、クリムトの映画を見た。
ドイツ語の音声に、正確でない英語の字幕だったので、セリフがよくわからなかった。
何故、ドイツ語も英語もわからないくせに、字幕が良くないのが分ったかというと、ドイツ語を習ったことがある上に、英語が堪能な私のルームメイトのレアもいっしょに見ていたからだ。
DVDには日本語もあったので、試しに日本語をかけてみたら、ござる調のすごい日本語で、英語の字幕の方が、まだ意味がわかるくらいの酷い訳だった。
盗盤をつくるひとが、気を利かせて他の字幕も入れたのだろうか?英語、韓国語、中国語、日本語の字幕が入っていて、英語の字幕になぜか簡体字が入っていたりで、不思議だった。
もとの映画はこちら。
ヌードモデルさんがみんなキレイだったり、エゴン・シーレがでてきたり、ジャポニズムな部屋の装飾がきれいだったりで、クリムトやエゴン・シーレが好きな人にはお勧め。言葉が分らない私でも楽しめました。
さて、絵の話をすると、正直、私は画家としてのクリムトに、それほど興味はなかった。
予備校時代、みんながクリムトやエゴン・シーレにハマっている時に、ちょうど1週間ほど風邪で予備校に行けなくて、それに乗り遅れた私は、たまたま日本にきていたモローの展覧会を見て、みんながクリムトを好きになるように、すっかりモローが好きになって、クリムトとエゴン・シーレの洗礼を受けることなく今まできた。
たまたまグリスの部屋にあった日本の美人画の画集をめくりながら、私とグリスと私のルームメイトのレアとで、各自の好きな19〜20世紀の絵の話をしていたら、上村松園の「焔」のところで、レアが「この絵、すごく好きで、ボスニアの芸術大学で摸写したよ」と言った。グリスも、上村松園の女性の情念と狂気を描いた作品は大好きなのだと言った。
……ん!ッと思って、私の好きなそのあたりの画家、芸術家を出生順に何となく並べてみた。
Gustave Moreau
1826---1898 フランス 象徴主義の先駆者、印象派とほぼ同時代
Eugène Henri Paul Gauguin
1848---1903 フランス 1891--1893, 1895--死去, タヒチ等の南太平洋にて活動
Gustav Klimt
1862---1918 帝政オーストリア ウィーン分離派
齐 白石
1864---1957 中国 湖南 北京で活動する 国画、書、篆刻、詩を能くする
Frank Lloyd Wright
1867---1959 アメリカ 建築家
横山 大観
1868---1958 日本 朦朧体で知られる、院展の創設に参与
上村 松園
1875---1949 日本 京都の日本画家
Paul Klee
1879---1940 スイス出身 ドイツで青騎士に参加、バウハウスで教鞭をとる
Pablo Picasso
1881---1973 スペイン出身 フランスで活動する キュビスム 新古典主義
青木 繁
1882---1911 日本 洋画家
安田 靫彦
1884---1978 日本 日本画家
Вацлав Фомич Нижинский
1890---1950 ウクライナ出身 バレエダンサー・振付師
速水 御舟
1894---1935 日本 1929, 渡欧 日本画家
傅 抱石
1904---1964 中国 江西 1933--1934, 帝国美術学校(現 武蔵美)に留学 人物、山水画家
田中 一村
1908---1977 日本 1958、創作の場を奄美に移す
国は違っても、時代の雰囲気ってやっぱりあるような気がする。この人たちの接点とか考えていくと、本当に面白くて、刺激される。
そして、上村松園の生まれた100年後に自分が生まれてると思うと、色々な意味で焦る。