平成22年歌会始の御製(ぎょせい)・御歌(みうた)・詠進歌歌会始の詠進要領(平成23年)毎年1月15日に
歌会始がありますが、今年はインドにいたので、今さらながら、去年のうちに自分が詠進させていただいた歌をのせてみます。
今年のお題は「光」です。
朝ごとに清水を汲みて硯よせ紫光をひとりたのしみてをり
あさごとにしみずをくみてすずりよせずこうをひとりたのしみており
日々の様子……。
紫光は、良い墨の溌墨とか潤う墨液の美称。「紫玉光」とか、「紫英」って名前の墨があります。
毎朝、きれいな水をくんで、硯で墨を磨って、綺麗な墨の様子にうっとりしてる、って意味です。
最近は卒業が近く、うっとりする気持ちの余裕がないのですが、あのただただ書を書いていたり、蘭の練習だけしていた日々が懐かしいです。
もうひとつ考えてたのが、これです。でも、英語を筆で書くのがどうしていいかわからなかったのでやめました。(ご詠進は一首しかできない)
枕辺の
iPodさぐり夜ごとに光源氏の物語きく
まくらべのあいぽっどさぐりよるごとにひかるげんじのものがたりきく
Podcastが一番の娯楽と言う生活をしていて、良質の音源があるので、源氏物語の原文や与謝野晶子訳の朗読を、一時期ヘビーローテで聴いてました。
原文の朗読は、ここからダウンロードさせていただいていました。
上品な声のご婦人が読まれている朗読で、ほんとうに紫式部が語ってるみたいで、すばらしいのです。54帖すべてがあるのも貴重です。寝入りに聴くと静かな気持ちになれたり、絵を描く時によいので、今も
iPodに常備してます。
また源氏物語の様々な要素が詰まった「若菜」の上・下を、与謝野晶子訳をテキストにして、
wisさんが読まれているPodcastもすばらしく、何度も繰返し聴いていました。
wisさんはとても多くの朗読作品をPodcastで無料公開されていましたが、このような有料のものもはじめられました。
今までの作品は、無料で聴かせていただくのがもうしわけないくらいよかったので、好きな文学作品の朗読があったら購入してみたいです。Podcastで公開されている中では、宮沢賢治の作品の朗読が声の質とあっていて、とてもよいです。
源氏物語といえば、「源氏物語千年紀」という一連のイベントやアニメ制作が、紫式部日記の1008年(寛弘5年)11月1日の記述をきっかけに2008年に行われたので、それでお題が「光」になったのかなと思っています。
これは天皇皇后両陛下ご成婚五十周年記念の年が2009年だったので、両陛下の想い出深い葉山と関係があるのかな?とも思います。
とまれ、厳しい世相が続く近年は、それを跳ね返すように、生命力にかかわる意味のお題が続いていて、年の初めに国を言祝ぐにふさわしい行事だ……、と1ヶ月遅れて歌会始を堪能しました。
今年もちゃんとご詠進できるように、書と和歌は続けるぞー。