2009.06.26 18:32:56   このエントリーをはてなブックマークする このエントリーを含むはてなブックマーク
Q : らおしー、この絵(自分が今描いてる創作)、中国画に見える?
A : 中国画はハーフトーンはあまりつかわない。それと墨とほかの絵具が混ざるのはあんま美しくない。南宋花鳥のスタイルをとるなら、線が鉄線描なのは絵が平板に見えて良くない。
傾向と対策 : 純粋な色をもちいる。混ぜるのは水のみ。"提按"を死んでも忘れない。コリオリの力は地上の全ての物質に働く。
日本画を初めてアカデミックに学んだ時、鉄線描で線を引く、と教わった。
思わぬところで、三つ子の魂。
鉄線描は基本的に、壁画の線であり、中国由来の線ではない。
鉄線描は、色面を効果的に引き立てることができる線である。
古画や戦前の日本画は、線の調子を自在に使い分けている作品が多い。
現代日本画が次に取り入れるべきは、やっぱり「筆墨」のように思われる。より豊かな色彩、変幻自在の生き生きとした表現のために……。
中国では写意でも工筆でもない、没骨によるあたらしい表現が模索されている。あたらしい没骨において、筆墨は、非常に大きな役割を果たす。
筆墨は、単なる線の表現ではなく、物理現象、もしくは因果律に支配された世界において、人間が自己の心意を自覚的に表現する手法である。
中国画には「具」がない。混色もしない。
中国の色彩観は「対比」と「相克」であり、色は純粋な存在で混ざることがない宇宙のエレメント(元素)である。少ないチャンネル(Photoshop的意味)で中国画は表現できる。色素色を重んじる。白は鉛白である。
日本の色彩観は、「遷移」、「交錯」であり、色は無限に変化する光の一瞬の表情でしかない。光の色と物体の色の三要素で作られる色を、敏感に感じ取り、表現する。概念上の日本画は分版できない。白は胡粉である。中国の制墨をもとに日本の制墨は始まったが、現在では、日本の墨と中国の墨は発色、墨のレシピの基本理念が全く異なる。中国は潤った玄をもとめ、日本は墨の具をもとめた。
厚塗りや岩絵具で日本画の特徴を述べるのに、私は激しい嫌悪感を感じるが、その理由がわかり、また自分なりの日本画の特徴の説明を、今日の先生のアドバイスで、比較的明確に文章にすることができた。
記録として、ここに書いとく、いや、むしろ発表するといっていい。
これはあえてみんなが見るとこで言っとく。私が自分で考えたことだ。
これをネタに帰国後も研究を続けよう。
修論もより内容を深くできそう。先生、ホントにありがとう。
Posted by KUTSUNA HIROMI | Permalink | comment (0) | trackback (0) | Comment by Twitter
Trackback Pings
Trackback URL for this entry.
http://lab.yinguo.net/sc5/ydue4nf.cgi/2280
Trackbacks
Leave your comment
Name and E-mai address are required. 投稿には名前とメールアドレスが必要です。
E-mail address never displayed. メールアドレスは表示されません。
  

Your Comment : Remember personal info?
After the preview,you can post a comment. プレビュー後にコメントを投稿できます。
 
 
Recent TrackBacks