「
Neuromancer
」のスプロール三部作では、ネットにヴードゥーの精霊が宿り、攻殻機動隊では神道の構造が素子の同位体の相克に干渉し……たのなら、AIに転生するラマがいてもおかしくないようだけど、まだそういう物語は見たことが無い。
wikiによれば、ヴードゥー教の信者の方がチベット仏教の信者より多いそう。ヴードゥー教はアフリカの自然信仰とキリスト教の民間信仰、ドルイド教などさまざまな古い信仰が結合して伝わっている教え。
多分、電脳化の先にあるものは、魂へのアクセスだから、物語が人類の記憶の古層に近づいていくのも自然なことなのかも。SF小説を科学者ではなく、文系の研究者が書くようになる日も近いのかもしれない。
その意味では佐藤史生の「
ワン・ゼロ
」は、ものすごい革新的なマンガだと思う。
1986年7月に「
Neuromancer
」が日本で翻訳されて出版された。カナダで原作が発表されたのが1984年7月であるけど、1984年プチフラワー10月号には「
ワン・ゼロ
」の 「ACT 1 捜神楽」が掲載されている。(「攻殻機動隊」の初出は「ヤングマガジン海賊版」の1989年5月号)
コミックス1巻の初版の表紙は、集積回路の曼荼羅の上を飛ぶ飛天だった。それが今も目に焼き付いて離れない。
私は、90年代の初めの高校の時にやっとそれらの作品を知った。
それと時を同じくして、
「INFORMATION ART―写真集「集積回路の芸術」」
という本を買った。
シリコンの微細な世界に魅かれて、予備校で、写真集の回路の写真をコピーし、アセトンで木炭紙に転写し、金雲母を塗って、その上に普通に静物デッサンをしたりしてた。
私が予備校で参作になったのは、一浪目に描いたこれだけ……多分、もう古い参作として捨てられてる。でも、どばたじゃ無ければ、こんな風に受験に関係なく楽しく描かせてもらえなかった。
ともかく、パソコンで制作する漫画家が増えて、設定も巧妙になっているけど、「
ワン・ゼロ
」のような作品は、ごく僅かだ。
おっと、話が最初から脱線。
このエントリーを書こうと思ったのは、すごくきれいなものを見つけたから。
まだ「情報の海」から生命体がうまれるほど臨界には達していないけど、とても美しい地図(というより海図?)を見た。