2008.05.02 01:54:25   このエントリーをはてなブックマークする このエントリーを含むはてなブックマーク
脱力、といっても、いい意味です。
これを聞くことで、肩の力が抜けたり、安らかに眠りに落ちたりできます。
わたしは絵を描く時に聴いたりもします。
とてもよいです。
高野山の時間
真言宗のお坊さん方が、弘法大師の教えと「仏教的すべらない話」をからめて、素朴に語りかけてくるありがたいポッドキャストです。
みうらじゅんが理解できる人には、ものすごく楽しめると思います。
それぞれのお坊さんのお寺でライブ録音された音源は、飾らない、日常に生きる仏の教えを、みずみずしく我々に伝えてくれます。
思わず聞き入って、外でスケッチをしながら、鼻水を垂らして涙を流してしまうこともありますが、基本はほんとに「仏教的すべらない話」で脱力系で、ほんわか優しい心になれるお話ばかりです。中国生活でささくれ立った心も、お坊さんのライブ音源で和の優しさをとりもどせます。
今道友信先生の新教養講座「世界の古典・名著を読む」
白い立派な髭の上品な紳士が訥々と人類の英知を語りかける、すばらしいポッドキャストです。
これを聞いていると、「ガジゴン」が思い出されてなりません。高校の時の政経倫理の先生で、みんなも先生もガジゴンと言っていたので、本当のお名前が思い出せません。ガジゴン先生も東大で、同じ時代の学生さんだったから、もしかしたら今道先生はガジゴン先生をご存知なのかも知れない。
私は、ガジゴンのニーチェの話が忘れられない。板書だけでなく、先生の言ったことも全部ノートにとった。今思えば、ガジゴンの「倫理」は大学レベルの授業だった。「哲学史概論」とも言うべき、素晴らしい内容だった。東洋も西洋も日本も、まんべんなく、それでいて深く、様々なことを話してくれた。他にも、当時は日本史にも世界史にも、教養のある素晴らしい先生がいて、とても深い授業をしてくれた。素晴らしい人文系の先生方に高校生の時にめぐりあえたことが、文化財保存を大学院の専攻に選んだことに、とても影響していると思う。
さて、今道友信先生のポッドキャストの話に戻れば、先生の口調はゆっくりでやわらかく、しみじみ心にうったえかけてきて、少年期の終わりの感性を呼び戻してくれる。難しい話で、読んだことの無い本についての話も出てくるけど、ご自身の若い時の逸話や、ヨーロッパに赴いた時の話、現代へのちょっとした皮肉も交えてそれが語られると、わからないなりにも、スッと心に入ってくる。
日常の雑事に埃まみれになった心を清め、現実のむこうの真実を、落ち着いて見つめ直せるように、肩をもみほぐしてくれるように感じる。そして、何故か寝る前に聞くと、すぐ眠れる。
何れのポッドキャストも無料です。アバンティなんかもたまに聴くけど、こういうリラックスして教養も身につくポッドキャストがもっと増えればいいと思います。大学の名物先生の講義がもっと聞けるようになるといいな。東大とかのはビデオだから、音だけで楽しめないのが難点だ。
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  2008.05.06 01:32:12   このエントリーをはてなブックマークする このエントリーを含むはてなブックマーク
訂正:すみません、幅三尺(99cm)のあやまりです、こっちでは幅三尺×六尺で紙を売ってるので、紙屋で「六尺」というと、幅三尺(99cm)の紙を出してくれるので、間違えました。頭煮えてる……
幅三尺(99cm)、長さ(多分)10mの長巻写生をしてます。今日で4日目。
日本産のサクラの黒の顔料ミリペンで、生紙の温州皮紙(幅三尺のものすごい長い巻紙)に花港観魚の芍薬をワーッっと線描で……いまんとこ多分8mくらい描いて、今日の昼に数えてみたら、花が30コ、つぼみが10コくらい有ったような気がする。
花はいくらくしゃくしゃでも、描いてて楽しいけど、葉っぱが死ぬほど苦痛。
すごく苦痛。
マゾなので、葉っぱだけの株を、モワーッと自虐的に描いて、空間を埋めてみたけど、時間かけたわりにはあまり埋まらず、気分が腐って、ギャラリーの観光客に毒を吐いてみたり、花壇に入るアホを怒鳴ってみたりしてしまった。
どうしたら葉っぱが、楽しく描けるのか、これを見ているクリエイターの皆様、日本画の同級生諸君は、ひと言何かコメントしてください。マジでお願いします。
予備校の時から、葉っぱを描くのが嫌いでした。鳥の羽も、魚のうろこも、新聞の文字も、縞々の布も、ドレープも、石膏の頭のくじゃぐじゃも、わりあいと楽しく描けるし、むしろ好きなのに、何故、葉っぱだけが嫌いなのだろう……疎密のバランスとか、曲線の描画とか、平面的なカタチの美と空間の演出をするのに、自分の頭のグラフィックエンジンがメモリ不足で、処理がおいついていないせいだと思う……嫌でも、このままもう20mくらい描いたら、メモリが増えてラクに楽しく描けるようになるのだろうか?がんばれば、来年または再来年は、楽しく芍薬の葉っぱが描けるようになってるのだろうか?……とにかく、お手本のルーチンワーク的な葉っぱは描きたくない。アレを描くくらいなら、自分で苦労してカタチをみつける方を選ぶ。
今学期は、外でなるべく写生をして、雨が降ったら蘭と竹、花が終わったら、あの仙人87人の摸写の2周目をやろうと思う。で、最後の二週くらいは、みんなで摸写室に行って、印刷じゃない模本で摸写をやるっぽい。
全く、作品らしい作品を描いてませんが、低いレベルで自己満足で絵具をムダにするなら、こうやって徹底的に目と腕を鍛える方が楽しいので、今は描きたいイメージがあっても、クロッキー帳で構図をねってるだけで、欲求不満ではないです。もともと、本当にヘタなので、はやく中国人の学生並みに線がひけるようになる方が、大切だと思います。
こないだ中国人で、ムサビで日本画を勉強した方が美院に来られて、明治〜昭和の日本画についての特別講座があって、それを聞きに行った。
やっぱり、日本人が思う日本画と、中国人が思う日本画は違うと思った。よく知らない優れた画家の絵を知ることができたり、違った角度で日本画を見つめ直して、勉強になった反面、中国の人が日本画を語る危険を感じた。
それを知ってか知らずか、うちの花鳥の先輩や同級生は誰も聞きに来なかった。それはある意味、美院の学生として正しいと思った。中国で文人の伝統を受け継ぐ唯一の国立大学の国画系は、純粋に伝統を墨守してこそ、私のような外国人が学ぶ価値があるのだ。
日本画や日本文化は、metamorphoseとcontaminationを繰り返しても、何故か本質は変わらないし、それが特徴であるとも言えるので、むしろ淫乱なくらい積極的に好き放題やるべきだと思う。
私は、例えどんな材料を使っていても、日本人が描くのが日本画、中国人が描くのが中国画だと思うので、私に中国人になる覚悟が無い限り、私は中国画を勉強していろんなことを吸収して技術を高めることはできても、中国画は描けないと思う。(自分の先生も、そんなスタンスで、時におおらかに、時に対中国人より遠慮なく厳しく指導してくれてるので、すごくラクだ。課題は容赦ない量だけど……)これは、同様のことが、その中国の方にも言えると思う。
私は正直、日本画を説明するのに「岩彩画」というのは、好きじゃない。日本画のミソは、ニカワでも岩絵具でもなくて、絵具で光を操ることにあると思うから、あんま即物的なネーミングはあわないと思う。太陽の光を操るのだから、このまんま日本画でいいじゃん、と思う。
……とりあえず、今は黙々と手を動かすのみ。
  2008.05.14 00:31:18   このエントリーをはてなブックマークする このエントリーを含むはてなブックマーク
拙エントリ、チベットの女/イシの生涯 《益西卓玛》 Song of Tibet
で紹介した映画の上映が東京都写真美術館 で以下のように行われます。
見逃した方は是非!おすすめです。
http://www.walkerplus.com/tokyo/latestmovie/8MAIX001.html
東京都写真美術館
5月10日〜5月31日(月曜日と5月24日・25日は休映)
10:20からの1日1回のみの上映
チベット初心者も、チベマニアもじっくり観賞できる内容です。
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  2008.05.14 01:51:12   このエントリーをはてなブックマークする このエントリーを含むはてなブックマーク
私とFON(公共無線LAN機能搭載のルーター)のこれまで。
中国でMacでFONをつかってみる [01]
中国でMacでFONをつかってみる [02]
何故か知らないけど、最近というか1ヶ月ほど前、私のFONが壊れた??
……正確には電波は飛んでるけど、いくら設定しなおしてもウエブサイトを閲覧できない。
さらに正確に言えば、大学のサイトには繋がるのに、外のサイトには繋がらない。メールはつながっていた。FON経由ではなく、有線で直接繋いだらフツーにいろいろできたので、Macアドレス指定(通信機器を特定してということ)で、ピンポイントで80番ポート(ウエブサイトを閲覧する窓口みたいなモノ)を管理者に塞がれた……???のかもしれない。もっともFONはメチャクチャ熱くなると、壊れるらしいので、単純に壊れたのかも知れない(現行製品では発熱問題は改善されたそう)
とゆーわけで、これを機にスッパリと新しくて、ちゃんとしたファイヤウオールとログ機能を持ってる無線ルーターに買い替えました。もっと恵まれた平和な環境に戻れたら、FONを再開します。
新しく購入した無線LANルーター。
D-Link : DIR-300 英語(マレーシア)中国語(中国大陸)
アメリカでは売り切れましたが、中国では新発売あつかいです。
私は280元で購入しました。別のお店では300元と言われました。中国にも価格調査サイトがあるので、それをみてから買物にいかれると、値切るラインが分ってよいと思います。お店は、教工路の百脑汇のルーター専門のぴーふぁーで買いました。杭州にもいろいろなジャンクビルがあるけど、わたしは上の階でいろんなごはんも食べられて、各お店の質がまあまあで、サポートや修理センターが集結してるビルに近いことから、ほとんどここ買物してます。キャノンの複合機も、いろいろ回って、結局この店の中のキャノンの専売店で買ったなあ。
DIR-300については、中国で買うと中国語のインターフェイスですが、MacでもWindowsでもXPでもVistaでもつかえます。また、電源がユニバーサル対応なので、日本に持って帰っても使えます。
有線の穴も四個あるし、黒くて小さいし、今度のはステルス機能もあって、SSID隠蔽ができて、ログも詳細にとれるしで、ふつうのルーターが持ってる機能はちゃんと備えてるので少し安心です。
とにかく、生でやるのは危ないので、ちゃんとルーターかまして犠牲になってもらう方が、いいです。また焼かれたら、またその時に考えればいいさ……細かいこと気にしてたら、骨董品のMacで中国でネットは楽しめないさ。最近、shiftがおかしくて文字が打ち込みにくいし。夏になったら、こんどこそMBPのいいやつをッ。
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  2008.05.15 15:55:48   このエントリーをはてなブックマークする このエントリーを含むはてなブックマーク
四川汶川地震救灾捐款@中国美术学院国际教育学院
ご存知の通り、私は四川大学に1年間留学していた(四川大学への留学記録 学校関連/生活)ので、今回のことはとても心配で、とりあえず自分に出来ることをはじめてみました。
南山路の中国美术学院国际教育学院の師傅のカウンターにて、5月19日月曜の正午まで受け付けています。。寮に住んでおられない方は、学校にお立ち寄りの際はよろしくお願いいたします。
この他にも、学生からの自主的な動きがきっかけで、我が花鳥専攻の廬勇老師と私ら学生で、寄付を募る活動を昨日しました。他の専攻でも、いろいろと絵を売るために集めたり、募金の活動が行われています。
中国美术学院国际教育学院の募金受付口の記録。こんな感じでやってみました。
四川汶川地震救灾捐款@中国美术学院国际教育学院
九寨溝へいった時の写真と、アメリカが観測した地震データを貼ってみました。
四川汶川地震救灾捐款@中国美术学院国际教育学院
「募金入れの茶筒がちいさい」、と国際教育学院の先生に文句を言われた……けど、まあいいか。
復興が長引きそうなので、継続的な支援が必要になってきますね……次は絵を描いて売るか……売れるといいけど。
それにしても、地元で甲府市はいろいろ動いてるのに、山梨県に動きが見られないのがもどかしい。(追記 : [山梨県内の四川大地震に関する動きと、関連リンク]山梨県全体で支援の活動が動いています。県も500万円の見舞金を送るそうです)今、日本の中国大使館の領事部に一等書記官で、山梨で日本語を長く学ばれて、四川省の外事部から栄転された方おられるので、県としてこの方を通じていろいろできるはずなのに……。国としては、日本の救援隊の受け入れが行われるようで、胸をなでおろしました。やっぱりお金よりも人。
個人的地震メモ
シンガポールのメディア(中文)のまとめサイト。
http://www.zaobao.com/special/china/scquake/scquake.shtml
アメリカの観測所 : 本震ー余震のマップ上での表示
http://earthquake.usgs.gov/eqcenter/recenteqsww/Maps/10/105_30.php
アメリカの観測所 : 本震のデータ(下部に各マップや揺れの伝わりの図のリンクあり)
http://earthquake.usgs.gov/eqcenter/recenteqsww/Quakes/us2008ryan.php
  2008.05.15 16:35:56   このエントリーをはてなブックマークする このエントリーを含むはてなブックマーク
四川大学に留学していた時の友人が今も四川におり、本人は無事ですが、被災者や救助の様子についてmixiに書いていたので、許可をもらって転載します。また、彼女のブログでは、震災の様子などが逐次更新されています。こちらもあわせてお読み下さい。→→→ 黄金の掛け橋
転載の前に少し書かせていただきます。黄龙(黄龍)・九寨沟(九寨溝・きゅうさいこう)関連で、私のブログを訪れて下さる方が少なくありませんが、現在、この地域には日本の外務省からチベット関連の危険情報と、今回の地震に関する注意喚起が出ています。ご参考にお読み下さい。
それにしても、いつも日本の外務省から来る安全情報のメールは情報が遅くて、リンクも不親切だし、大金使って何やってるのだろう……。
そういえば九寨沟に高速を通すためのトンネルって、どこにあったのでしょうか……。
では、以下に転載をいたします。
四川汶川地震救灾
バスで治療を受ける人々。
支援がまっすぐに届くように祈るばかりです。
昨日の午後。
雨も止み、明るい空の下を成都市民は自宅へと帰って行っていました。
人々は手にダウンジャケットやジャンパーを持ち、背にはリュックを背負い、手には袋一杯の食料品を持ち、疲れた表情で帰途についていました。
私は友達の家へ向かっていたのですが、バスから降りると、スーパーに行列が出来ていました。成都には小さいスーパーがたくさんあり、そこだけでなく、個人商店の前にも人だかりが出来ていました。
皆、水を買っています。ペットボトルをケースご と。
そういえば、私のルームメイトも、ありとあらゆる洗面器に水を蓄えてたなぁ。
というわけで、水が止まるとか、ガスが止まるとか、色々言われていたそうです。
水が止まったかは知りませんが、水の勢いが半減していました。マンション中の皆が一斉に水をためてたからかな。ガスは「点検のためにガスが一時止まるかもしれません」「地震によるガス漏れなどはありませんか?」などの張り紙がありました。でも、家は止まった様子はありませんでした。
市民が水を買いに走っていたのは、水の汚染やらで水の価格が暴騰するなどの噂が流れたからだそうですね。
私の友人が12日夜に都江堰へ救援活動に行き、それからすぐに彭州へ行って救援活動をして14日の夕方に帰ってきたのですが、とても悲惨だったと嘆いていました。
銀厂溝という場所は夏の避暑地になっており、真ん中に河が流れており、別荘などが立っているそうです。そこの両側の山が崩れて、下にある物が全て下敷きになっていたと話してくれました。
そこからやっと這い出してきた負傷した人が、近くに止まっていた車に「病院まで連れて行って」と頼んだら「200元で車に乗せてやる」と。その人は200元を払って病院まで連れて行ってもらったそうです。でも、病院に着いたときにそのことが周囲の人に知られ、お金を請求した車の持ち主は周りの人に相当な非難を受けていたそうです。
以前習った諺に「人の困難に付け入って儲けをする」というものがあります。忘れましたが。
市内バスを開放して救援に使っていたそうですが、あっちから人が運ばれてきて、既に息のない人は右へ並べ、息のある人はバスに入れて治療を施す、という状態で、死体が積み上げられていったそうです。
昨夜と今朝も余震がありました。
12時半くらいにもありました。「お、揺れてるな」と思うくらいです。でも、家がミシっと言うので、それが怖いですね。
中国人に「ミシミシ」言われるのには慣れたけど。
人々が互いに「助けあう心」をもって、協力して一日でも早く復興できますように。
  2008.05.17 16:38:19   このエントリーをはてなブックマークする このエントリーを含むはてなブックマーク
今の時点での山梨県の四川地震への対応と、山梨と四川に関するリンクを集めてみました。
四川の天気 : 成都/九寨溝
信玄堤と都江堰について
信玄堤
中国・都江堰―世界最古の治水利水施設が直面するダム建設問題
↑都江堰のシステムや古代の技術の凄さも解説されてます。
歴史的な河川施設にみる水管理の教訓に関する考察 ―信玄堤と都江堰ならびに川除文書における流水制御を例として―
信玄堤のルーツは、都江堰にあるとされています。現代では山梨の治山、砂防、治水の技術が、中国人留学生によって山梨大学で学ばれたりしています。
今回の地震では、四川の水利と観光の要が、大きなダメージを受けたようで、とても心配です。