美院  ]  2008.04.19 00:49:18    このエントリーをdel.icio.usに追加 このエントリーをはてなブックマークする このエントリーを含むはてなブックマーク はてなポイントをあげる 中国花鳥画の虚と実
中国花鳥画の白描では、モノの虚と実を取捨選択して、美しく描くことが求められるけど、私が感じる実と、中国人が感じる実には大きな差があることに、やっと気がついて愕然としてる。
私は花の持つ雰囲気や繊細さ、細部に宿るフラクタルな美を花の実と思うけど、中国人は花弁のフォルムのもつベクトルだったり、構造的なもの、また花のフォルムの単純化されたカタチを実としていることが多い……それは、どちらが本当に実なのだろう……確かに、中国画の白描が出来れば、とてもいい。スケッチや写生に消しゴムがいらなくなる。
去年の秋の芙蓉は、鉛筆をとがらせまくって、消しゴムを握りしめ、丹念に精密に花を描いていた。1日がんばっても、2つ描ければいい方だった。みんなに「細かすぎ、モノの本質が見えてない、中国画じゃない」と言われまくった。
今の牡丹は、やり方を改めて、黒くて細いサインペンで、なるべく細かい線を描かずに一気に骨描き的に描いてしまう。牡丹は芙蓉より簡単だから比べ物にならないけど、今日は1日で6枚、花で15コくらい描いた。速い、そして中国人にも「進歩がある」といわれた。でも、しみじみ芙蓉と牡丹を比べてみると、たしかに芙蓉の方が下手だけど、花の雰囲気、性器っぽさ、はある。牡丹は筆力、線のきれいさはすごくマシになってるけど、いわるゆ「百花図」みたいなお手本に近くなってしまって、すごくイヤだ。
中国人学生の写生を見ていると、自分の持っている曲線のレパートリーからあいそうなのを探してきて、目の前の花のカタチに当てはめて、字を描くみたいに気合いを入れて、サッ、サッ、ってリズムよく鉛筆やペンを動かしてる。
私は自然の形を尊重しながら、リズム感もなくグニューーーと描いてる。それを指摘されて、中国人のやるように描いてみたら、本当に楽だし、見栄えもする。でも、これは私じゃない……
サインペンで花を描くことがとりあえずクリアできたから、つぎは、私自身も中国画の学生や先生も、両方を納得させるような線描のあり方を考えないといけない。これは普段のスケッチだけでなく、研究室の共同研究にも役立つかも……とりあえず、明日は筆と墨を持っていってみる。
でも、色々考えると、私は日本では本当にデッサンが下手で、描くのも遅い人だったので、今、日本でバリバリに活躍している同年代の日本画家の人だったら、最初からこんなことで悩まず、フツーに何事も無く、日本画家の自分と中国画の先生の両方を納得させられるデッサンが描けてるのかも知れない……。
あと、杭州の牡丹は4月初旬から始まってるそうで、中旬を思ってた自分は1週間遅かった。それと、観光客は口を揃えて「洛陽の方が種類が多いし、立派」という。来年、洛陽に行こうかな……。
また、杭州では芍薬は牡丹が終わってから咲きます。日本みたく、牡丹と同じ頃に咲いたり、切り花で出回ったりはしないそうです。私は牡丹よりも芍薬、芍薬よりも芙蓉が好きだ。
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Comment by @ 2008.04.23 17:18:15 PM

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