久々に日曜に剣道して、筋肉痛でこわばる体を引きずって、刺繍の資料を探しに、象山の図書館へいった。
象山は龍井のうら、銭塘江のそばにある校区で、南山からは、学校のバスで30分ほど。
取手みたいなポジションの校地で、入っている科も似たようなものだけど、あの殺風景な取手とちがって、美院の象山は建築科の遊び心と広大な土地を生かした面白い場所で、付属高校もある。とてものんびりしてていいところだけど、この辺に人口の差に直結した資金力と、芸術が国家の意志と直結しているという中国っぽさを感じる。
日本も、もっと芸術と文化にお金をかけないといけないよ〜。
ともかく、国画はうるさい南山でなく、全部こっちにすれば、静かで絵になる場所もたくさんあるし、畑もあるしでいいのになあと思う。
さて、図書館だけど、できたばかりで、これから収集する資料のために空きが多く、スカスカ感が否めず、南山と資料が分散していて、ちょっとだけ不便だ。南山に置くべき国画系のよい本も、たくさん象山にある。
これはこれからに期待と言うことでいいけど、何故か貴重書もある閲覧室の中に、トイレがあり、図書館内に美術品を飾るのはいいが、最も光を嫌う染織品を光をバッチリあてて常設で展示してるのは……なんだと思った。ヤバイよ。退色が始まってるのに放置。
そのほかは、図書の貸し借りのシステムに日本にはない便利な本棚に差すでかい栞があったり、閲覧室の中にだらりとくつろげるでかいソファや、窓辺にならぶ円座などがあって、とてもよい感じ。
そして南山にはない便利なものと言えば、キンコーズみたいな出力と製本の営業所と、北京から来てる芸術専門の本屋が、図書館のすぐ側に、学校の施設としてあることだ。
出力センターは忙しい時期は24時間営業になるそうだし、本屋はとても広くて、洋書も国画や書法系の大型本、考古の発掘報告書も色々ある。ラオバンは若い本好きのやり手で、無い本を取り寄せることも嫌がらないで、積極的に応じてくれる。南山の図書館の脇の本屋や校門の脇の本屋などもいいけど、いまいち親切じゃないし、本のことがわからない店番が多すぎる。
象山の本屋で、思わずタンカの白描の画稿と、中国の伝統刺繍の本を買い、さらに中国の閨秀の刺繍に関する本を取寄せてもらうようにした。