チャールズ皇太子、北京五輪に出席しない予定
イギリスの皇太子・チャールズ王子のスポークスマンは、王子が北京五輪に出席しない旨を確認したと発表した。
これより前、イギリスの
デイリー・テレグラフ紙は、チャールズ皇太子の秘書が「
フリー・チベット・キャンペーン」への返書の中で、皇太子が「北京五輪をボイコットする」ことを述べている、と報道している。
「フリー・チベット・キャンペーン」は、北京五輪が中国の人権問題の改善に障害となる可能性があるとして、一貫して北京五輪へのボイコットを訴え続けている。
チャールズ皇太子のスポークスマンは、デイリー・テレグラフ紙の取材に、皇太子は北京オリンピックに出席する予定の無いことを確認した、と応えた。皇太子の女性スポークスマンはまた、「皇太子はオリンピックにはただ一度しか出席しておらず、それも、妹のアンナ王女が馬術で競技に参加した1976年のモントリオール五輪のみ」と補足した。
デイリー・テレグラフ紙の報道によれば、チャールズ皇太子は上記の予定を決定したいかなる理由も明言しておらず、またすでに中国からの正式な招待を受けているか否かについても明言していないという。報道によれば、中国は丁重な招待状を送っており、特に中国の駐英大使の傅莹は、チャールズ皇太子が北京五輪に出席する件を重要な任務としているという。
北京五輪組織委員会のスポークスマンは、チャールズ皇太子が北京五輪をボイコットする考えがあるとは聞いておらず、オリンピックをボイコットするのは「不公平なやり方だ」と発表している。北京五輪組織委員会の女性スポークスマンの王慧(音訳)は、「オリンピックをボイコットするのは不公平なやり方である。なぜならば、北京五輪は全世界のものであり、私たちのスローガンは『ひとつの世界、ひとつの夢』であるからだ」と述べている。
ダライ・ラマ
デイリー・テレグラフ紙の報道によれば、チャールズ皇太子の代理である私設秘書のクライヴ・オルダートンは、「フリー・チベット・キャンペーン」への書信の中で、「まさしくご存知のとおり、殿下はチベット問題について以前から一貫して強い関心を示されておられ、またダライ・ラマ猊下とも喜びのうちに多くの会見の場を設けられておられます」と述べ、「あなたがたは、チャールズ皇太子殿下が2008年の北京五輪の開会式にご出席されるがどうかの問合せをしておられますが、殿下はこの開会式には参加されないでありましょう」とも書いている。
この他、デイリー・テレグラフ紙によれば、その他の場でも、チャールズ皇太子のスタッフは、開会式、競技観戦を問わず、皇太子は北京五輪には赴かないであろう、と表明している。
たとえチャールズ皇太子の秘書の書信が、「フリー・チベット・キャンペーン」の五輪ボイコットを支持することを避けていたとしても、同団体は、チャールズ皇太子の決定を歓迎しており、あわせて北京五輪ボイコットを、他の要人や公人等にも呼びかけていくという。
チャールズ皇太子は、チベット亡命政府の元首であるダライ・ラマを尊重しており、イギリスの社交界では常に中国を批判する人物として知られている。しかし、チャールズ皇太子は今なお中国に対して関心を持っており、皇太子の名で組織された慈善団体は、中国と協力して幾つかの都市再生プロジェクトを既に進めている。
単語めも
《每日电讯报》 :
Daily Telegraph : デイリー・テレグラフ
王储 : 王太子(慣例により皇太子と訳す)
"自由西藏"组织 :
Free Tibet Campaign : フリー・チベット・キャンペーン
抵制 : ボイコット(排斥、制止、突き上げる、防ぎ止める、拒む)
达赖喇嘛 : ダライ・ラマ
奥德顿 : Clive Alderton : クライヴ・オルダートン