自分が杭州で買ってみた筆の写真を載せてみます。
中国と日本の筆との大きな違いは、中国のは全体的に毛が硬めで軸がしっかりしているのと、極細の線描用の筆でも、芯になる毛のまわりや根元に適度に毛をまとわせているので、筆先を操りやすかったり、墨の含みが良かったりすることです。
また書法では、初心者はなるべく柔らかい毛を使い、筆を操る術を学ぶべきで、最初から硬めのコシのある筆を使うと、本当の力は上達しにくくなるそうです。また、絵の線描においては、中峰で描いている時に、やわらかい筆が硬く感じられる瞬間が、もっともよく線が引けている瞬間なのだそうです。
筆!!実際のところは使ってみなければわからないんだろうけど、中国のはやわらかいようなイメージ。でもよく岩肌のガサーってしたいい感じのかすれを描くようなのってどんなのなんだろう?
「中峰で描いている時に、やわらかい筆が硬く感じられる瞬間が、もっともよく線が引けている瞬間」っていうのはすごくよくわかる。すごく凛とした、上品な強さのある線になるよね。むかーし、習字習ってた先生にかなり練習させられたよ。「ここにバネのようなものを感じて!」なんてね。
Comment by もーりぃ @ 2008.01.08 09:57:21 AM
白い毛の羊毫が軟らかくて含みがいいんだけど、時間が経つと硬くなる。
日本の筆と比べてみると、おろしたての羊毫でも日本の筆より全体的に固めな印象。日本の硬めの毛描き面相とか白玉面相と、中国の小さめの線描用の筆とか比べると、日本のはすごく軟らかく感じる。芯に埋めてある毛が全然違うのだと思う。
岩肌のかすれは、墨の選び方、擦り方、筆に含ませる水分や、筆のコントロールによる表現、紙の質、もしくは経年劣化と修復によってできたマチエールじゃないかな。古い絹本の本物見てると、きちんとした修復で何倍も良くなっている絵が少なくない。日本では考えられないような面白い形の筆もあるけど、でも山水の人とかはわりとふつうのカタチの筆を使ってる。
Comment by Hiromi @ 2008.01.08 10:29:27 AM
時間が経つと硬くなる!そうだった、そうだった!それでなんとなく「使いにくーい」って思ったような記憶が・・・。どんどん使い捨てていいのかなあ。でも、北尾狼毫、特製?毛あたり気になる・・・。
岩肌は・・・そうか?、やはり腕次第の部分が大きいのかしら。欄間の仕事で岩肌を描く事がかなり多くて(というか、構図上岩に逃げることが多くて・・・木とか水は彫り師の腕によって出来がかなり違うので)、スピードとか角度とか水分量とか苦労したけどモノにならずじまい。1日か2日で1枚上げなきゃならないことも多くて、あきらかに研究不足だったんだけどね・・・。竹やシュロは試したけど、乾きすぎた線になって岩っぽくならなかったです。
Comment by もーりぃ @ 2008.01.08 19:02:42 PM
多分、岩が思うようにかけないのは、運筆の速度が速いせいだとおもう。
中国人、雑なようでいて、すごーく溜めて矯めて、ゆっくりかいてるよ。あとは、線の始めと終わりの気のいれ方と抜き方だと思う。どちらも、あせると、うまく行かないね。時間を気にしないでやってると、すごく気に入ったようにかけると思う。
Comment by Hiromi @ 2008.01.16 19:32:56 PM