
何てことなく
おいてあるけど
同じ軸が12巻組の大画面
前日の深夜に同じ研究室の一級上の韓国人留学生から連絡をもらって、参加できました。
本当は班长(日本で言う級長)の男の同学が、私や他の同学に連絡しなくてはいけないのに、連絡が無くて、親切な上級生がいなかったら私は参加できませんでした。私の学年では、その班长と私しか来なくて、他の二人の学生は、そいつのせいで貴重な学費も、得難い機会もムダにしてしまったのでした。私だっていつかそういう目に遭わされるだろう。とにかく、先生に直接訴えるのは避けたくて、国画の秘書にいってみたけど、上の人はいなくて、バイトみたいな感じだけであてにならないから、留学生担当の国際教育学院から、国画のほうにひと言言ってもらおう。班长は腰巾着みたいに先生にくっついてるけど、こんなことしてもいいことない。これでは、どんなに手が動いてもろくな絵が描けないと思う。


観賞会の光景
ツッコミどころ多数で気絶しそう
観賞した古画は明の呂紀作、中国美術学院蔵の12巻の大作。呂紀といえば、若冲が呂紀の絵に学んだのではないかと言われてる。
なぜ、こんな貴重なものを学生に見せるかと言えば、これは偽物だと言われているからだ。うちの先生だけが、本物と言っていて、見に来た他の先生は「良くできた偽物だよ」とか言って、全く相手にしてなかった。
私は本物だと思う。材料や色が、偽物では説明できないから。先生の根拠は、細部が細かすぎず、ゆったりしてること、背景の木石の手が良いこと等だった。本当に、これは一見すると呂紀を真似した民間の絵のように、色が鮮明すぎて、いろんなものが描かれすぎていて、品のないものに思える。しかし、よく見ると、物凄い工夫や技量の高さがみてとれる。修復して、作品に見合う装潢をしたら、全く見栄えが変わると思う。先生に修復しないの?ときいたら、こういうのはもうできない、って
でも、日本の装潢師さんならバッチリできますよぅ!
オークションで発掘されたなんてことない古画が、実は物凄いものだと分って、価格が何桁も増えた揚げ句に、秘蔵されて世に出てこなくなったりすることはよくあることで、真贋の鑑定は本当のところは、筆をとったことのある人、さらに突き詰めれば、真剣に摸写をしたことのある人にしか見えないと先生はいってた。
さて、文化財や美術鑑賞に親しみのある人なら、写真を見て、冷や汗が出ないだろうか?
日本、いや世界では、ぜーーーーーーったい、考えられない扱いです!!!
あまりの酷さに何も云えなかったけど、
本物と言ってる先生まで、作品にレーザーポインターあててるし、まず、誰も手を洗わないし、装身具つけてるし、口を塞がないし、広げてる台も真っ平らじゃないし、そもそも作品が桐箱に入ってないし、扱いもいい加減だし、地面に落とすし、ガラスの押えも用意して無いし
普通、ちゃんと管理されてる施設にこちらから出向いて、それなりの準備を整えて、大切に大切に観賞させていただくものなのに
マジでオワッテル。でも、こういう感覚でなかったら、貴重なものを見せてもらうことすらできなかっただろう。
国画でもこういう試みは初めてで、何十年も学生に収蔵の古画を見せることなどなかったそうです。先生、教えてくれた韓国の女の子、本当に本当にありがとう。

クリックすると大きな写真が出ます。
携帯の写真なので、不鮮明ですみません。
似た図像が2枚あるのは、光を変えて同じ場所をとったからです。そもそも教室に行くまで、こんな凄い観賞会があるなんて知らなかったからカメラ持っていきませんでした。
日本の大学でこういう講義があっても、ブログには書かないけど、衝撃度が凄すぎて、記事にした方がいいと思いました。やっぱり中国。