かなり前から知られていたことなのですが、2chをふらついてたら目に留ったので、詳細を書き留めておきます。
本スレ : 【地球科学/環境】チベット高原上空にオゾンホール発生の可能性
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1146825764/情報ソース
PhysOrg.com May 04, 2006 :
Giant ozone hole may be forming over Tibet, experts warn《科学时报》2006-4-14 :
青藏高原上空出现臭氧洞 面积达250万平方公里 中心极低值比历史同期平均值减少25%人民网 : 环保 : 国内动态 :
研究证实青藏高原上空曾出现大面积微型臭氧洞云卷云舒.bokee.com :
探寻青藏高原臭氧低谷之谜百度 :
Tibet ozone百度 :
西藏 臭氧ozone 臭氧
chòuyǎngthe ozone layer 臭氧层
chòuyǎngcéngthe ozone hole 臭氧洞
chòuyǎngdòng《科学时报》2006-4-14 :
青藏高原上空出现臭氧洞 面积达250万平方公里 中心极低值比历史同期平均值减少25%卞建春等研究证明:2003年12月14日至17日,青藏高原上空出现大面积臭氧总量极低值区,臭氧总量低于220DU(气压1标准大气压、气温0℃条件下,10微米厚的臭氧定义为1DU)的面积超过250万平方公里,中心极低值仅为190DU,比历史同期平均值255DU减少了25%,指出这是首次报道在青藏高原上空出现微型臭氧洞或臭氧极低值事件。
青蔵高原の上空にオゾンホール現る。面積は250万平方メートルに達し、中心の最低値は観測記録の平均値の25%を下回る。
卞建春らの研究によれば、2003年12月14日から17日にわたって、青蔵高原の上空の広範囲にわたってオゾン層の著しい減少がみられた。オゾン層の値が220DU(略)より低くなる地域の面積は250万平方メートルを超え、中心の最も低い値は190DUであり、観測記録の平均値、255DUと比較して25%も減少している。これは、青蔵高原の上空に小規模なオゾンホールの出現が観測されたこと、また、オゾン層の観測史上最低値を記録した事件についての、初めてのニュースである。
以下ツッコミ。
「面積は250万平方メートルに達し、」とありますが、これって、青蔵高原の面積よりも大きくありませんか?
いろいろ検索して(
青藏高原 面积)みても、青蔵高原の面積は"240万平方メートル"となってます。PhysOrg.comの
この画像を見やすく加工してみるとこんな感じです。
これは、「青蔵高原の面積より広い地域の上空でオゾン減少が見られる」って書いた方が適切ではないでしょうか?しかし、地球全体の減少量とかその他のデータも見てみないとどのくらい厳重なことかわかりませんが、でもこの地域だけで記録平均の4分の1以上の減少を見せてるのだから、かなり厳しい問題なのではないでしょうか?
下の図は、NASAの
Data Product: OZONEから青蔵高原のまわりの部分だけを切り取ったものです。日付をクリックすると、元画像に飛びます。
このページにある画像は、「本日のオゾン層の様子」です。去年の冬。
南極とは反対に、冬の方がオゾン層が薄いです。
参考 :
南極オゾンホールの変遷オゾン層・紫外線に関する情報青蔵高原の2003年の最低値は190DUですが、同じ年の南極の最低値は97DUです。どの高度で観測したのか解らないので、確実にどうとはいえませんが、青蔵高原は日本と比べてみると3分の2程度の値を示しているようです。
去年の夏。
中国の南半分ではオゾンの量が冬よりも増えます。でも、日差しが強くなるから、あまり意味ないかも。
チベット人の日焼け対策は、バターを皮膚に塗ることです。
よく旅行書には紫外線対策の重要性が書かれていますが、チベタンブルーは想像以上に皮膚と眼にキますよ。しかも、気圧の低いのと乾燥した空気のせいで、体からどんどん水分が出て行くので、こまめな水分の補給も大切です。つーっとバター茶はやっぱりチベットの理想の飲み物なんだな。高地で飲むと思いの外美味しく感じます。
さてさて、このオゾン層の減少は、地形的なものと気流の動きが大きく影響してるようですが、南極と違って、伝統的に人が住んでいる地域でオゾンホールが顕在化してくるのは、憂慮すべきことだと思うのです。
生態系への影響については、以下のように報道されています。
上記の引用の末尾
几年前西藏自治区公布的一份环境调查报告说,臭氧层稀薄导致西藏高比例紫外线照射量增大,成为当地白内障发病率上升的主因,同时导致动植物变异、冰川消融加剧、生态环境受威胁等一系列问题。
数年前、チベット自治区が発表した環境調査報告によると、オゾン層の減少に比例し、チベットでは紫外線照射量の増大がみられる。これは自治区内での白内障の発症率上昇の主要な原因となり、同時に動植物の変異、氷河の後退の激化を招き、生態系への脅威となりうる一連の問題の原因にもなっている。
すでにオゾンホールの影響はあるわけで、
微型臭氧洞(小規模なオゾンホール)なんて言ってられないと思うのですが……どうか青蔵高原の地下の羅刹女が鎮まり、菩薩たちの加護がありますように。