
悦来茶园での観劇時のお茶セット
川剧とは、歴史ある四川の古典劇。
コメディありアクションあり、華麗な舞と美しい歌と、きらびやかな衣装を存分に楽しめる舞台芸術です。变脸(仮面を付け替える早業)や吐火(火を吹く)などの特殊な演出ばかりが有名ですが、演劇としても豊かな脚本と、人間性あふれる演技が見所で、ショー的な楽しみ方でなく、お茶を片手にじっくり楽しむ価値のある劇だと思います。
中国川剧网 : 川剧総合サイト
成都市川剧院 : 成都市内の上演情報等。
成都市内で普通にリーズナブルに楽しめる川剧は、悦来茶园と锦江剧场のです。
春熙路の王府井百货の後ろにあり、だいたい毎週土曜日の午後2時から開演します。チケットは15元、20元、30元くらいで、悦来茶园での上演にはお茶とヒマワリの種がつきます。
ー The Clipping Of Sichuan Opera ー
左 : 《华容道》のラストシーン。关平・关羽・周仓。
右 : 《三祭江》。孙尚香。
従者が両手で持つ旗は、車や輿を意味する。写真の女旦は、
邱菊さん。若手だけど声に芯の強さが感じられ、年輩の紳士にファン多し。
《三祭江》は孙尚香が、自分の夫と父と弟の武勇と功績、つまり三国の英雄の物語を切々と謡い挙げるところに、趣があると思います。残された女が謡う、英雄たちの物語……。
右 : 《三岔口》。
セリフのほとんどない、アクロバットとパントマイム中心の演目。セリフがない分、外国人や初めてみる人にも親しみやすい演目。舞台は明るいが、演目上の設定は暗闇。その中で、2人の男がお互いを敵と思い込み、激しいアクションを展開する。
色のついた衣装の武小生は、
王浩博くん。まだ声変わりの途中の伸び盛りのアクション派。キレのあるアクションと、小気味いい所作。今後の発展が望まれる。可愛い……と思ってしまう、OVER30な自分がいる。
左 : 《越王回国》。越勾践。
屈辱にまみれた囚われの身から開放された越王句践が越に帰国し、呉王夫差に雪辱を誓うという演目です。
きらびやかな宮廷の衣装が目を惹きます。特に越王句践。越、今の绍兴一帯にも越剧という伝統劇があります。(
中国越剧)
でも、川剧のは川剧でその独特な色彩感覚が、古代モノにもふさわしくて美しいと思います。
右上 : 《放裴》。
幽霊の役柄を演じる時は、長い白い領巾をまとい、それを上手に操って、演出効果を高めたり、演技をします。書生を誘惑する女幽霊や、恋人を助ける女幽霊の演目がたまにあります。
演目の名前は失念……
以下の3枚は全て同じ演目の写真です。無実の罪で捕まった役人(下2枚)を探す娘と、同じ牢屋に放り込まれてるふてぶてしい大泥棒(右)の悲喜こもごもの対比が面白いドラマ要素の強い演目です。
牢屋の四隅を固める牢番のメイクや衣装が、そのままアジアの伝統的な"四神"をモチーフにしていたりと、細かいとこにも興味深い要素があります。
右の2枚の写真は、文小生、書生や青年を演じさせたらスゴイと、仲間内で人気を集める
陈作全さんです。
昔の大映の俳優っぽい雰囲気がたまりません。背も高いし、歌もいい。舞台の側面に席を取ると、痛いくらいにステキな流し目攻撃がびしばし飛んできます。