中国で映画を見るのは初めてです。
上海の人民広場の近くのシネコンっぽいとこで見ました。観客は私たち2人と、中国人の母娘の計4人のみ。
映画を見る環境としては最高の部類に入るといえましょう。以前、『INNOCENCE』という映画を見た時は、甲府の映画館の金曜の夕方で、私ひとり。いずれも大変な贅沢をさせていただきました。
さて、映画の内容はさておき、まず言わせて下さい!
上海の、しかもそれなりにいい現代的な設備の映画館なのに、テロップ切らないで下さい!
テロップが流れてエンディングがはじまった頃、いきなり会場が明るくなって、役者さんたちの名前が流れる前にブッチと切られました。そして、次の回の観客がぞろぞろと。
劇場の係員が不満そうに座ってる自分らを見つけて、「もう終わったから、出ろ!出ろ!」なんて言ってきます。なので、自分は「まだ終わってない!映画を作った人の名前がすべて出て終わりだろ!続きを見せろ!」としつこく食い下がりました。そしたら、映写室のおじさんが続きをつけてくれました。でも、「劇終」みたいなマークが出るまで余韻を持たせて見せてはくれませんでした。
とくにこの映画のような特殊な環境で撮影された映画は、テロップを見るのもとても重要ですし、映画に関わる人なら最後のテロップを尊敬の念をもって扱うべきです。
う〜ん、上海博物館の中でも、マナーや管理の方法に疑問を抱く情況に遭遇しました。
展示室の中で貴重な最高の名品を前にして、見ず知らずの者同士が、長々と口汚く大げんかをしていたりとか、館内の展示室の外の通路でパンの移動販売をやっていた(階下では、手で触れる位置にケースに入っていない作品があるので、油っぽい手で繊細な作品を触られる危険大。また、博物館内での食物の販売は、虫害などの問題から、軽々しくやるべきではない。館内レストランの設置については、設計時に細心の注意が必要。上海博物館では、階下にレストランもあるが、手に特殊な薬液のハンコをつけることで、再入場ができ、外へ昼食に行ける)りとか。
中国では、骨董についてとても多くの書籍が出ていたり、一般の人でも日常的に伝統芸能を楽しむ気風が残っていたりして、全体的に見ると文化の水準、特に観賞する方の側の水準は日本にひけをとるどころか、成熟した地盤がある思います。だけど、観光や商業的な場面では、まだまだマナーや意識の向上を待たなければならないでしょう。中国の全てがそうであるとは言えませんが、経済の発展に文化やマナーの水準が伴ってないということを非常に強く感じました。
ヤな話しはこのくらいにして……
それにしても、张艺谋は風景に心情を託すのが本当に巧みだと思います。
男鹿の冷たく厳しい海、丽江の土の暖かさのある村……それだけでもう涙腺ボロボロです。
また、中国在住の日本の方にとって、日本語の通訳さんが活躍する映画でもあるので、中国語に自信がなくても安心して見に行くことができます。全く中国語を知らない私の夫でも、少しの私の通訳だけで充分に楽しむことができました。
詳しい内容は、まだ日本で未公開なので、とにかく見て下さい!としか言えないです。いい映画です。
言葉は通じないけど、心は通じる……中国と日本の関係は悪化していると報道されていますが、政治はどうであれ、文化や人と人の交流では、垣根を設けることはして欲しくないです。
また、この映画を見たあと、『
刑務所の中
』がとても観たくなりました。
自分はDVDも漫画も持ってます。こっちも、すごくオススメです。《千里走单骑》でも刑務所の描写が、非常に印象的です。