左はMac OS X10.4の华文(ST)フォント(参照)に含まれるチベット文字の全グリフです。クリックすると少しい大きい図がでます。書体は华文黑体 细黑です。
現在、OS Xにはチベット語の入力プログラムは標準装備されておらず、Tibetan Language KitのOS X版も未だ開発中です。 日本語版のMacOS 9以前には、大谷大学開発のTibetan Language Kitがあり、これゆえに日本のチベット関係の学者さんは、ほとんどMac使いなのだそうです。
午後は大谷大の宮下晴輝氏が、大谷大で開発したマッキントッシュのチベット文字システムを紹介しながら、チベット文字の構造と文字コードの決定方法を解説した。字形が同じで音価が異なる文字があること、マッキントッシュのOS構造の問題から実装する上で困難があることを実例をまじえて語った。 チベット文字の音写には、文字名方式と発音方式の二種類あるそうであるが、発音されない文字があり、言語学でよく使用される発音方式では、文字の字形情報がまったく欠落してしまう。また、ツェックという記号は、区切り記号ということになっているが、実は区切りとしてのみの使用されるのではないこと、ツェックを区切り記号として使用できないケースもあることが紹介された。ユニコードおよび ISO 10646には、Amendment7としてチベット文字の字形が追補されているが、音価が異なる文字が同一文字となってしまい、区別できなくなることもしめされた。ユニコードによるチベット文字のコード化が役にたちそうもないことがよくわかる。