
左がMittal Teas、右がRegalia Tea Houseで購入した、Masala TeaとKashmiri Kahwa Tea
中国でお茶を買う時、北京や上海でお茶を買うのと、雲南や杭州などの大産地で直接買うのでは、値段も購入できる種類も異なるのです。また良いお茶はお金のあるところに集まるとも。さて、インドで産地から遠く離れたデリーでインドの紅茶を買うのは…?
私は産地に出向いて、その場の水でその土地のお茶を飲むのが好きです。また産地だと北京などではなかなか入手できない良いお茶を、しっかり買う事ができるのもよいのです。
インドでは、Sunder Nagar Marketというアンティークのギャラリーの並ぶ界隈にひっそりと並んで店をかまえる、2軒のお茶屋さんに行きました。
Mittal Teasはガイドブックでも有名な、主に輸出向けの、廉価品から高級品までを扱うお茶屋さんで、日本でもここから茶葉を輸入しているところがあります。
こちらでは、テイスターの長い経験を持つミッタルさんのサーブで、ファースト、セカンド、オータムの茶葉を試飲させてもらい、インド紅茶の味わい方についてお話を聞く事ができました。
こちらの茶葉には、さわやかなはっきりした味や香りの傾向があるように感じられ、店主さんの繊細な磨かれた感性が、販売されている茶葉によくあらわれていると思いました。価格は良心的でギフト用の包装になっている茶葉もあります。
Regalia Tea Houseはオーガニック茶葉を中心に扱うお店で、価格も高めです。
茶葉の味わいは奥深く、香気の後にくる、微かな甘い感じがたまらないです。マサラティーなどの配合もそれほどはっきりした香りではないのですが、やさしい味わいのスパイスの配合になっていると感じました。ここの青い花の入っているアールグレイが本当に良くて、高いけどしっかり買ってきました。

Mittal TeasのKashmiri Kahwa Tea

Regalia Tea HouseのKashmiri Kahwa Tea
いろいろ試飲させていただいて、気になったのが、
Kashmiri Kahwa Teaという、「緑茶」とアーモンド、カルダモン、シナモン、少量のサフランを配合していただくというカシミールのお茶です。
Mittalのは、あらかじめスパイスと茶葉がブレンドしてあり非常に香り高くさわやかでした。Regaliaのは、缶の中にスパイスと茶葉が別れて詰めてあり、飲む時に好みであわせて飲みます。店頭で試飲した時は、別のカプセルに入っていたサフランをほんの数本、試飲カップにいれて出してくれました。
調べると、このカシミール茶にはニルギリ (Nilgiri)の茶葉をつかう、または中国から運ばれてきた塩漬け?の緑茶の茶葉を使うとありました。
固められた自然発酵のお茶を砕いて、塩やミルク、スパイスを入れて飲むという飲み方は、雲南の少数民族の伝統の飲み方で、雲南は茶馬古道のスタート地でもあります…何かそれと関係の有るお茶なのでしょうか。
Regaliaで、このお茶にはミルクを入れないで、お砂糖だけを入れて飲むのが美味しい、と教わりましたが、ネットのレシピを見ていると、ミルクを入れる場合もあるようです。
私はお砂糖もミルクも入れないで飲んでいますが、それも香りがはっきりして美味しいと思いました。
2つのお店のこのお茶の違いや、スパイスと茶葉の絶妙なリラックス感から、いつかカシミールに行って、このお茶の歴史や由来、本当の味わい方を知りたいと思いました。
インドでも、白茶や緑茶など、紅茶以外のお茶があり、この2つのお店でも扱っています。また中国茶の扱いもあり、中国茶の研究もされているようでした。やはり、お茶とアジアの文化の流れは不可分なのだと、改めて感じました。
熟茶より生茶、鉄観音より、その原形である鳳凰単叢が好みなように、より古いタイプのお茶に心魅かれるのは、独特の香気だけでなく、そうした理由があるのでしょう。
Mittal Teas
Regalia Tea House
#12, Sunder Nagar Market, New Delhi, Delhi 110003, India
Tel: 011 24350115